卒業生たちの座談会

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IKEN × 輝く女性たち

私らしく働く。
好きを仕事にする素晴らしさ。

座談会メンバー紹介

  • わたなべ整形外科 勤務・柔道整復師 三野 紗来 さん

    わたなべ整形外科 勤務
    柔道整復師

    三野 紗来 さん

    京都府立海洋高等学校 出身
    2016年 京都医健専門学校 卒業

  • MAILE株式会社 まいれ整骨院グループ 勤務・はり師・きゅう師 丸尾 美野里 さん

    MAILE株式会社 まいれ整骨院グループ 勤務
    はり師・きゅう師

    丸尾 美野里 さん

    滋賀県立草津東高等学校 出身
    2015年 京都医健専門学校 卒業

  • ほりい歯科デンタルクリニック 勤務・歯科衛生士 菊村 瑞姫 さん

    ほりい歯科デンタルクリニック 勤務
    歯科衛生士

    菊村 瑞姫 さん

    名古屋市立若宮商業高等学校 出身
    2019年 名古屋医健スポーツ専門学校 卒業

  • 社会医療法人義順顕彰会 種子島医療センター 勤務・作業療法士 松尾 陽花 さん

    社会医療法人義順顕彰会 種子島医療センター 勤務
    作業療法士

    松尾 陽花 さん

    福岡市立福翔高等学校 出身
    2018年 福岡医健・スポーツ専門学校 卒業

  • 姉川 諒子 先生

    姉川 諒子 先生

    福岡医健・スポーツ専門学校 キャリアセンター主任

  • 島田 千恵 先生

    島田 千恵 先生

    京都医健専門学校 キャリアセンター課長

2019年10月時点の取材内容にて掲載

IKEN × 輝く女性たち ダイジェスト版MOVIE

IKEN × 輝く女性たち ダイジェスト版

WOMEN

女性ならではの視点で医療を支える。
健康や美容。アプローチもさまざま。

卒業生たちの座談会

誰かの役に立ちたいという思いから、人と関わるこの仕事をめざした

島田先生

今日は、医健を卒業し、資格を取得して専門の業界で働く女性4人に来てもらいました。まずは、皆さんの経歴と、仕事内容について具体的に伺っていきたいと思います。

丸尾

京都医健 鍼灸科を卒業し、鍼灸師の資格を取得して5年目になります。卒業後3年間は、鍼灸整骨院に勤務し、一人ひとりの患者様に合う治療法を自分なりに考えることを学びました。その後、現在の勤務先に転職し、新しい技術を学びながら、たくさんの患者様の治療をさせていただいています。

松尾

私は福岡生まれ福岡育ちで、市内の高校を卒業後、作業療法士の資格を取得するため福岡医健に入学しました。2018年に国家試験に合格し、現在は地元を離れ、作業療法士として鹿児島県の離島・種子島医療センターに勤務しています。呼吸器疾患からがん、小児科まで幅広い分野の患者様と向き合い、その人がその人らしく生活できるためのリハビリテーションを行っています。

菊村

名古屋医健(スポーツ専門学校)歯科衛生科を卒業し、今年の春から愛知県内の歯科クリニックに歯科衛生士として勤務しています。歯科治療の一部を担当するのに加え、フッ素塗布などの予防処置を行っています。小さなお子様から高齢の方まで、患者様の年代に合わせ、歯磨き指導や食生活についてのアドバイス、摂食・嚥下(えんげ)機能訓練にも取り組んでいます。

三野

京都医健柔道整復科に入学して柔道整復師の資格を取得し、鍼灸整骨院に就職しました。2年ほど勤務を重ねるうちに、鍼灸師の資格も取りたくなり、京都医健鍼灸科に再入学しました。現在は鍼灸科2年生で、学校に通いながら、整形外科でリハビリ助手のアルバイトをしています。

丸尾さん

姉川先生

皆さん、日々さまざまな患者様と向き合い、患者様の役に立てるよう一生懸命頑張っているのですね。今の仕事をめざすようになったきっかけを教えていただけますか?

松尾さん

松尾

母が、介護福祉士、介護支援専門員として働く姿を間近で見ていたこともあり、幼い頃から漠然と、「人と関わり、役に立つ仕事につきたい」という思いがありました。中学時代、テレビ番組の特集で、作業療法士が患者様にリハビリを行っていたのですが、それを見た時、直感的に「将来はこの仕事に就きたい!」と思いました。

菊村

歯の治療で通っていた歯科医院で、歯科衛生士さんに歯のクリーニングをしてもらった時に、歯科衛生士という職業を知りました。患者様がいつまでも自分の口でおいしく食事をしたり、楽しく会話したり、笑顔でいられることをサポートできる職業であることに魅力を感じ、めざすようになりました。

三野

私自身、高校生の時に、ぎっくり腰になってしまったんです。人生ではじめて整骨院に足を運んだのですが、柔道整復師の方に2、3回施術してもらっただけで痛みがなくなり、とても感動しました。この経験を通して、「自分も患者様に感動を与えられるような治療家になりたい!」と思ったのがきっかけです。

丸尾

私は中学、高校と陸上部に所属していたのですが、高校2年の時に膝をいためてしまいました。母から鍼治療をすすめられ、鍼灸整骨院で鍼灸治療を初めて体験しました。鍼灸治療は「こわい」というイメージがあったのですが、治療を受けると全くこわくなく、更にひざの痛みが和らいですごく驚きました。これをきっかけに、「選手側」よりも「選手をサポートする側」の仕事に興味を持ち始めました。

患者様からの「ありがとう」の言葉が自身の支えに

姉川先生

「誰かのために」という思いを自身の仕事で実現するためには、腕を磨くことや日々研鑽を重ねることが必要になってくることと思います。皆さんは、技術を高めるために取り組んでいることはありますか?

菊村

私は今年の4月に就職したばかりです。まだ半年なので、目の前の仕事をこなすのに精一杯なのが正直なところです(笑)。でも、最近やっと仕事や職場環境に慣れてきて、患者様のことを第一に考えて行動できるようになりました。目標は、「患者様を思いやれる歯科衛生士になること」です。この目標に少しでも近づけるよう、頑張っていきたいと思います。

三野

私は社会に出て5年目になります。整骨院で働いていたとき、初診で診させていただいた患者様がいたのですが、その方の痛みが、私の1回の治療で改善されたそうなのです。後日その患者様が来院され、「痛みがうそのようにとれたよ。ありがとう!」という言葉をかけてくださった時は、本当に嬉しかったですね。別の患者様からは、「若いのに、しっかり話を聞いてくれてるね。ありがとう」と言葉をかけていただいたことがあります。自分が柔道整復師として認められたように感じ、とても嬉しく涙したことを覚えています。

丸尾

鍼灸師の資格をとって5年目になりますが、私も三野さんと同じで、患者様の症状が改善して「ありがとう」と言っていただけることは、何度経験しても毎回新鮮で、嬉しいものです。就職して2、3年目くらいから、一人ひとりの患者様の「今」だけでなく、「今後の生活」を考えながら治療できるようになりました。患者様の数だけ治療法があるので、自分がどれだけ引き出しを増やし、組み合わせていけるかが、日々の課題です。難しいですが、自分の技術を磨き研鑽を重ねることが成長につながると思いますし、やりがいを感じる部分でもあります。

菊村さん

松尾

私は就職して2年目でまだ日が浅いですが、医療センターに勤務しているため、医師や看護師と連携しながら患者様のサポートを行うこともあります。末期がんでターミナルケアの患者様のリハビリを担当させていただいた際、ご本人様からご家族を通して「最後に一目、家を見たい」というご要望がありました。主治医、看護師と共にご自宅に同行させていただき、最後の家族写真を撮らせていただきました。患者様は、残念ながらその後亡くなられましたが、ご本人、ご家族から感謝の言葉をいただいたとき、このような瞬間のために、作業療法士として生きているのだな、と感じました。

島田先生

患者様としっかり向き合い感謝の言葉をもらえることがやりがいにつながっているのですね。では、皆さんがさらなる自分を目指して取り組んでいることがあれば、教えてください。

丸尾

会社内で、スキルアップを目的としたセミナーが月に1度開催されているのですが、このような機会に積極的に参加し、治療に結びつけるようにしています。
今後入社してくる後輩たちのためにも、外部の研修や勉強会にも参加し知識を深めていきたいと思っています。

松尾

作業療法士としてまだまだスタート地点。業務には慣れてきましたが、自分の知識不足を感じ、自己嫌悪におちいることもあります。医療は日々進歩しているので、コツコツ勉強を続けていきたいです。職場では、自ら希望し、通常のリハビリに加え、がんのリハビリについて学ばせてもらっています。機会があれば、鹿児島や関西の勉強会にも足を運びたいです。

菊村

私は医健で学んだことを、現場での臨床にしっかり結びつけることが最優先の課題と考えています。わからないことはその都度先生や先輩に聞きながら、日々勉強しています。これらがある程度身についた時点で、セミナーや勉強会に参加し知識を深めていきたいと思っています。

三野

医健に通っていた時の同級生からの誘いで、休日に開催される勉強会に参加しテーピングの方法など実践的な技術を学んでいます。柔道整復師の資格に加え、鍼灸師の資格を取得するための勉強をしているので、鍼灸業界の企業が開催するイベントに参加して、新商品の情報収集なども行っています。

姉川先生

皆さん専門職として、働きながらも自己研鑽されているのですね。学校でも、卒業生に向けた実技研修を行っています。足を運んでいただくことで、同級生と久しぶりに会える同窓会にもなりますし、自分たちの学科や学年のみならず、異なる学科、学年の卒業生と交流したり、研修を受けたりすることでつながりができ、仕事の幅が広がると思います。学校の研修にも、ぜひ参加してください。

女性ならではの視点がそれぞれの職場で十分活かされている

島田先生

働き方改革、女性活躍推進といった時代の流れもあり、女性ならではの視点で活躍する方が増えてきています。皆さんの職場でも働く環境の変化で、女性でも男性でも仕事をしやすい環境なのでしょうか?

菊村

歯科衛生士は女性が多く、私の職場は女性が7、8割以上です。仕事の悩みだけではなく、プライベートの悩みもいろいろ相談できるので、居心地がいいですね。現在勤務している歯科医院は、「お口は全身の一部」ととらえ、「全身疾患をもつ患者様でも歯科治療を十分に行えるクリニックでありたい」というモットーがあります。院長のもと、女性の先輩とともに「笑顔、思いやり、感謝」を心がけながら勤務しています。

三野

柔道整復師は女性より男性が多く、女性が多い職場で4割、といったところでしょうか。しかし来られる患者様が女性の場合は、女性スタッフの方が、悩みを共感できたりと、話しやすい雰囲気が作れる場合もあります。また、今の職場はご高齢の患者様がいらっしゃることが多いのですが、患者様から気軽に話しかけてくれます。実際、仲良しの患者様も、数人います(笑)。
私が鍼灸を学びに学校に通っていることを知ってくださり、学校生活や資格についての話を聞いてくださることもあります。患者様と気軽に交流できるのは、とても嬉しいですね。

丸尾

鍼灸師は、業界的にみると男性のほうが多いですが、最近は美容鍼灸師として活躍されるまたも増え女性も増えています。治療家は、患者様にとって「先生」という立場になるため、そこに男女は関係ありません。ただ、鍼灸整骨院という場が初めてという患者様の中には、「どんな治療をされるのか不安」と思われている方もいるので、女性が一人でもいると安心感を与えられると思います。今の職場は美容鍼灸のメニューもあるため、女性の鍼灸師のほうが肌の悩みや体調の変化などについて共感しやすく、色々アドバイスしながら治療を行うことができます。

松尾

私が所属している部署は、リハビリテーションスタッフが、総勢73名。男女比は半々くらいです。先輩方、同期、後輩皆が男女を問わず家族のようにつながっていて、仕事の悩みや不安が生じた時に相談しやすい環境の中で働くことができています。「身体は麻痺してしまったけれどお化粧をしてみたい」「脱毛の悩みがある」などの患者様に対しては、女性スタッフが対応したほうがより信頼関係が築けることもあるので、その都度、関わるスタッフや関わり方を考えながら対応しています。

仕事もプライベートも充実。オンとオフの効いた医療を支える職業

姉川先生

キャリアセンターでも、さまざまな方々の就職サポートを行っていますが、女性ならではの悩みを持ったまま就職を希望する方、シングルマザー、結婚した女性の再就職などの相談は、私たち女性が対応することが多いです。これからも、皆さんの女性の視点を活かした働きを期待しています。
ところで、皆さんは仕事が充実していることと思いますが、プライベートはいかがでしょうか?休日はどのようにお過ごしですか?

三野さん

三野

整形外科でアルバイトをしながら鍼灸の勉強をしているので、プライベートの時間は少なめです。それでも休みの日は、趣味の合う友人とライブに出かけたり、DVDをみてテンションをあげています(笑)。鍼灸科に行くと、年齢はバラバラですが同じ道を志す友人ばかりなので、休み時間などにいろいろ話すだけでも楽しく、リフレッシュになっています。

丸尾

仕事中は室内にいることが多いので、休日はなるべく家から出ることを意識しています。連休の時は、友人と一緒に泊まりがけで旅行に行くのも楽しいですね。車で通勤する時は、好きなバンドのライブのDVDを流しながら盛り上がっています。

松尾

自然がいっぱいの離島・種子島にいるので、プライベートの時間も職場の同期や先輩方と過ごすことが多いですね。ドライブしながら海に出かけたり、夜は星を見ながらおしゃべりしたり…。世界の広さを実感しています(笑)。平日は一生懸命働き、週末は種子島の自然を満喫。ONもOFFも、充実しています!

菊村

平日は仕事が終わる時間が遅いので、休日はもっぱら出かけています。友達、職場の先輩、家族などいろいろな人といろいろな所に出かけ、刺激を受けています。仕事柄、患者様とのコミュンケーションが大切なのですが、なにげない世間話で患者様の心がほぐれることもあります。仕事とは異なる経験をたくさん積んで、患者様と楽しくコミュニケーションがとれるようになりたいです。

島田先生

素晴らしいですね!プライベートの充実が、仕事の充実にもつながっているのですね。仕事において今後の目標やこれから取り組みたいことなどはありますか?

丸尾

鍼灸の業界は男社会のイメージがまだ強く、「女性は働きにくいのでは」と感じられることが多いです。私自身、資格をとって働き始めた時に「女の子に治療できるの?」と言われたりして悔しい思いをしました。自身の治療技術を磨きながら、女性の感性を活かした、女性がイキイキと働けるような環境を作っていきたいです。

松尾

入院している患者様の、「その方らしい退院後の生活」を見据えたリハビリを提供できるような作業療法士をめざしています。院内だけでなく、地域にまで手をのばすことができるセラピストになることが、現在の目標です。

菊村

たくさんの人に笑顔になってもらえる歯科衛生士になれるよう、私自身も笑顔を絶やさず、一人ひとりの患者様に寄り添い、思いやりの気持ちを忘れずに働いていきたいと思います。また、歯科医院だけでなくリハビリ施設や学校など、さまざまな場所で活躍できる歯科衛生士という職業の魅力を知ってもらえるよう、自分が今できることに一生懸命取り組んでいきたいと思います。

三野

まずは、今勉強している鍼灸師の資格を取得することです。ダブルライセンスを活かしてさらに、治療技術を磨いていきたいです。その後の目標は、ライブアーティストの帯同や、トレーナー活動に携わることです。自分の得意分野を見つけ、それを武器に輝く治療家になります!

島田先生

皆さん、これから結婚や出産、育児など、ライフステージの転換期と向き合う機会も出てくると思います。仕事だけではなく、このようなライフステージも含めてその人のキャリアになると思います。今後も、自分の仕事に誇りをもち、自分らしい人生を歩んでほしいと思います。今日はありがとうございました。

MOVIE

  • Ch.1:どのような仕事をしていますか?

    【Ch.1】

    どのような仕事をしていますか?

  • Ch.2:今の仕事を選んだ理由は?

    【Ch.2】

    今の仕事を選んだ理由は?

  • Ch.3:職場環境、女性ならではの良いところ

    【Ch.3】

    職場環境、女性ならではの良いところ

  • Ch.4:さらに自分を磨くために

    【Ch.4】

    さらに自分を磨くために

  • Ch.5:業界に必要な人材とは?

    【Ch.5】

    業界に必要な人材とは?

  • Ch.6:今後の目標は?

    【Ch.6】

    今後の目標は?

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